2004年を残すところあと1時間です。2年間せっかくレヴュウしてきたので、やってみるかと思いや、あせってます。ひぃひぃ。
んで、今年読んだ本なんか並べてみるのも一興かと。でも、何読んだか思い出せないんですよね。掃除もしてないし(ぉぃ。で、とりあえずこの半年くらい読んだような、思い出せる印象的な本を並べてみる作戦です。が、こうして書いてる間にも
あ!あの本、あれ、なんだっけか えーっと うー
なんて、浮かぶし。並べても感想かけなかったり。とかいってる間に、0時まであと45分。
出来るとこまでやって、今年中ってのはあきらめます。
という2004年でした。
皆様良いお年を。
チャオ |
◆ 旅のお供にベスト1本。
|
『アインシュタインをトランクに乗せて』
文庫
ソニーマガジンズ(ヴィレッジブックス)
著者:マイケル
パタニティ(著),Michael
Paterniti(原著),藤井
留美(翻訳)
発売日:2004/07, 価格:\840, サイズ:15 x 11 cm
--出版社/著者からの内容紹介--
冗談だろう? トランクにアインシュタインの脳だって…
1955年4月18日、アルバート・アインシュタインが息を引き取った時、遺体の解剖を担当したプリンストン大学のトマス・ハーヴェイ博士は、あろうことかアインシュタインの脳みそをそっくり取り出して行方をくらました。
それから十数年後、僕はその風変わりな老博士の噂を耳にする。脳味噌をタッパーウエアに入れたまま持ち歩いているとか、石油王が買い取ってクローンをつくろうとしているとか。そんな話を聞いて、僕は変人ハーヴェイと天才の脳に会いたくなった。
アインシュタインの脳と白髪のイカれた老博士と僕が織りなす、心にしみる感動のノンフィクション。
|
ノンフィクションなのに、なんか、フィッツジェラルドやら、ライ麦畑だかな匂い漂うアメリカン青春ノベルであり、イージーライダー真っ青なロードムービーであり。20世紀終わっちゃったんだよな。って思う逸品。
おがさわら丸で見渡す限りの海の上で読んだのも、なかなかいいチョイスだった。
◆ 返せ。盗人っ。本。
|
『やわらかな遺伝子』
単行本
紀伊国屋書店
著者:マット・リドレー(著),中村
桂子(翻訳),斉藤
隆央
発売日:2004/04/28, 価格:\2,520, サイズ:19 x 13 cm
--内容(「MARC」データベースより)--
遺伝子は神でも運命でも設計図でもなく、時々刻々と環境から情報を引き出し、しなやかに自己改造していく装置だった-。ゲノム解読から見えてきた新しい遺伝子観・人間観を解き明かす。
|
入院中に読んでた本。なんか、やたらとぴったりくる?テーマがいくつか襲ってきて、おもしろいんだけど、何かと脳みその奥底にある泥かきまぜた感覚。確かめようがないんだけど、出生前3ヶ月に栄養が足りてないと、省エネ体質で生まれる云々は、なんか、あーそれかもだなと思いました。(出生前3ヶ月の頃、享年1歳1ヶ月の兄(第一子)が死んでるんだよね。ショックも大きかっただろうしなぁ。)で、読み終わったらリハビリの先生にあげる約束して、退院日までに必死で読み終わったのに、退院の手続き中盗まれたぽい。返せ!ゴルァ!
◆ こんなにヒットするとわね本。
|
『天使と悪魔(上)』
単行本
角川書店
著者:ダン
ブラウン(著),越前
敏弥(翻訳)
発売日:2003/10/31, 価格:\1,890, サイズ:19 x 13 cm
--出版社/著者からの内容紹介--
全米300万人を不眠にさせた、怒涛の徹夜本が、ついに日本上陸!
図像学者ラングドンの元に世界最大の科学研究所セルンの所長から紋章についての問い合わせが入る。それは男の全裸死体に押された焼印で、すでに消滅した、ガリレオが創設したという伝説の秘密結社の紋章だった……
...
|
ウンベルトエーコ好きとしちゃ、なんか惹かれた装丁とタイトルと匂いで買ってみたのですが、いきなしセルンに飛んぢゃうあたりから、ジェットコースター(というより、コンコルドって言ったほうがいいんかな?w)に乗ったくらいにぶわーっと展開。当然ぷはーーっと読みました。不死身のラングドン先生すげぃょ。
フェイクドキュメント好きとしちゃ、あの図案たち、よだれもんで素敵でした。
で、続編のダ・ヴィンチ・コード楽しみにまってたんですけど(待ちきれなくてThe Da Vinci Code、原書で読むかまよったけど、英語しんどそーで待ってた)、こっちは、いまいちでした。でも、ダ・ヴィンチ・コードのおかげで、天使と悪魔も売れたようでなによりです。
◆ トンデモ本かと思いきや・・・本。
|
『アリス―Alice
in the right hemisphere』 文庫
角川書店(角川ホラー文庫)
著者:中井
拓志(著)
発売日:2003/03, 価格:\660, サイズ:15 x 11 cm
--出版社/著者からの内容紹介--
その少女の名はアリス。持つべきではない力を持たされてしまった運命の少女
99年2月、千葉にある「潜在能力研究所」で「右脳開発セミナー」参加者に集団的な意識障害が発生する。現場に送られた、近くの総合病院の研修医・三國は、患者たちの症状を側頭葉癇癪と診断するが……。
|
退院後、なんとなく、裏表紙のあらすじ見て買ってみた。でーきらいな大学病棟話に惹かれたのか?
で、途中、ぅぁぁと思うものの、最後まで読んでみての感想は、いい評価です。
イノセンス見て、あーもーレトロ近未来はいりません、おなかいっぱいです と気が付いて以降、じゃレトロじゃない近未来というか、SFって何?と考えていた中、キーワードは、脳、複雑系 あたりなのかな?とか思ってたんですが。この本、脳、複雑系、カオス、フラクタルなんかな話で、エンターテイメントとしてはまだ足りない感じはするものの、レトロじゃない21世紀に入った今のSFに挑戦しているところに喝采です。がんばれー。
◆ must be は天才か逝っちゃった人か・・・本。
|
『ジョン・C・リリィ
生涯を語る』 文庫
筑摩書房(ちくま学芸文庫)
著者:ジョン・カニンガム
リリィ(著),フランシス
ジェフリー(著),John
Cunningham Lily(原著),Francis
Jeffrey(原著),中田
周作(翻訳)
発売日:2003/07, 価格:\1,575, サイズ:15 x 11 cm
--内容(「BOOK」データベースより)--
「私のからだが、私の実験室だ!」カリスマ的脳神経学者・リリィ博士の、少年期から75歳までの人生を時系列的、包括的に記述したインタビュー/伝記。リリィは脳内の報酬系を特定した研究などでノーベル賞は確実と言われていたが、突如研究対象を「こころ」に転じ、アイソレーションタンクの開発、鯨類とのコミュニケーション実験、幻覚剤を用いた人体実験…などを行い、当時の社会変革運動とも相まって、神格化されていった。ファインマン、ホフマン、レイン、ハクスリ、ベイトソン等一流の知性との親密な交流からいかに脱領域的知性が生まれたのか、知的興奮を呼び覚ます独特な魅力を具えた貴重な文献。
|
◆ 数学は哲学 で宗教なんだよな・・・本
◆ これが今の中高生のアベレージですか? 本
◆あの頃は皆若かったねっておじいちゃんも入ってたんだろうな・・・本
No Image |
『図説 庶民芸能・江戸の見世物』
単行本
雄山閣出版(雄山閣BOOKS)
著者:古河
三樹(著)
発売日:1993/04, 価格:\2,936, サイズ:21 x 15 cm
--内容(「BOOK」データベースより)--
江戸は両国広場や浅草奥山、上野山下の広小路。大阪は梅田、千日前、道頓堀、難波。京都は四条河原、名古屋は大須観音など、人びとはそこに集まって、見世物の世界に浸りその活力を発散…。最高に親しまれた大衆娯楽。
|
古河三樹松さん。四谷の駅前の開発で取り壊されたマーケットの中の書店の店主だ。
17、8歳の頃、ここで店員のバイトをしていた。
おじいちゃんは、革命起こしてからじゃないと死ねないとか、やたらアナーキーなことを言う。
店の奥の棚には戦前からのエッチな記事切り抜きがいっぱいつまったクッキーの缶詰があったりして、男の子には嬉々として見せるくせに、女の子には見せてくれない。
神田に本を買い付けに行った帰りにお昼を買ってきてくれるんだけど、いつも助六寿司か、経木で包んだ焼き餃子かのどちらかで、育ち盛りのお子様にはありがたみがわかりませんでした。
という、おじいちゃんです。
本屋も閉店した数年後、年賀状を出したら返事をくれました。
あの頃は皆若くて楽しかったね 九十三翁(数字はうろ覚え)
なぜか、今年はかんぴょう巻がマイブームで、おじいちゃんの助六寿司を思い出して。
おじいちゃんのことをぐぐってみると、やたらにアナーキーな記録が。
そして、見つけたのがこの本です。年末ぎりぎりに手に入りました。
まだ、序文と少し読んだだけですが、おじいちゃんの姿や声が浮かんできます。
あのエッチな記事の切り抜き、見たかったなぁ。
来年はもっと、おじいちゃんのことが知りたいと思ってます。
|