プールでの感染?
カンジタ膣炎騒動記
Oct.28.2002
プール施設あれこれ。
毎週一回プールに通うようになって数週間。近場の公営プールをいろいろと行ってみました。オリンピック競技用プールから、ジャグジーなどの充実したタイプのプール、また新しい設備の場所から数十年たっていそうな施設までいくつか行ってみたのですが、とにかくいろいろと違いがあります。
古い施設のプールには、更衣室からプールに向かう途中に腰までつかる消毒用水槽があります。昔、小学生の頃、学校や他のプールにいくとそれが必ずあったような気がするんだけど。
最近できたような施設のプールにいくと、それがないのです。
あまり気にもとめていなかったのですが。
また、今回感染したのでは?と、思われるプールなのですが、その消毒用水槽がないこと、そして泳いだ後あびるシャワーのヘッドが壁に固定されているタイプで、あれははっきりいって女性が局部を洗うにはまったく意味をなさないと思うのですが。
固定シャワーヘッドと局部の洗い方あれこれ。
アメリカに住んでいた頃、最初渡米して数日滞在した大学の寮のシャワーもやはり壁に固定されたシャワーヘッド。あげく、やはり位置が高すぎます。角度がいくぶん変えられるとしても、どうしても局部を洗うことには無理がありました。その後トイレ、お風呂、台所共有の下宿に住んだときも同じ。バスタブもあるにはあるのですが、あまりに汚く使う気にはなれませんでした。 バスタブはあっても、洗い場というものもないしね。洗い桶っていうのも一般的ではないような気がします。
タオルをシャワーでたぷたぷに濡らしては、それでじゃぶじゃぶと拭き洗いをするしかなく、せめてバスタブがある部屋に住みたいと思う毎日。めでたく引っ越したアパートのバスタブがどれだけうれしかったか。ただ、やはり壁に固定のシャワーヘッド。不便だなぁと思っていたら、貧弱な連結ホースのシャワーヘッドが安く売っていること、それを使うといいとの日本人女性の友達からのアドバイス。しかし、アメリカの女性は局部を洗うこと、どうしているのでしょう。こんど、聞いてみよう。
どう考えても、シャワーヘッドを手にもって局部に当てて洗う、または桶などに汲んだ湯をかけるなどするしかないと思うんだけど。
その日のこと。
そのプールはまだできて3年ほどの新しい施設で、入場券は磁気カード、ロッカーもそのカードが鍵になります。とにかく近代的で施設も充実したプールなのですが、シャワーヘッドが固定であること、またプッシュ栓で押すと一定量のお湯が出る仕組みで何度も押し続けないといけないのがやたらに不便です。また、時間によっては新しいこともあって人がいっぱいで、ゆっくり出来ないというのもあったり。2時間の制限なので、混んでいることを考えると、泳げる時間は短くなる・・・というか、時間が読めず困るわけです。
1時間30分ほど泳いで出てきたものの、ちょうど混雑していた時間にぶつかり、シャワーを浴びるものの急ぎ着替えて出てきました。帰りにあったかいお蕎麦を食べて、バスにのって家に帰り。つい、疲れてそのまま寝てしまいました。お風呂に入らずに・・・ 珍しくよく眠れて、朝起きて異変に気がつきました。なにかあそこが痒い。それからシャワーを浴びて、石鹸でよく洗いました。
かゆみと軟膏。
生理の時、ナプキンかぶれをすることがあるのですが、そんなもんだろうと思って、あまり深刻にも考えず数日を過ごすうちに、かゆみは増大、耐えられなくなってきたのでした。
とりあえずフェミニーナ軟膏を買ってきてつけるものの、効果はあまり感じず、それでも様子をみようと数日。どんどん悪化しているようで、寝ている間に掻いてしまい傷もできてるようで排尿時にしみるようになってきました。抗生物質のほうがいいかなぁと、テラマイシン軟膏に変更。少しかゆみや炎症がおさまってきたような感じがしたので続けていましたが、テラマイシンが切れて、買いに行ったときに、あさはかにもこっちのほうがよく効くかもとステロイド配合の抗生物質軟膏を買って使ってしまい、それが結果悪化させる事態になりました。
性感染症?
ひとつの理由としては、カンジタについての知識がまったくなかったこと。感染症かもしれないと考えたものの、菌なら抗生物質で治るだろうとの素人考え。そこが問題でした。
カンジタは、 candida albicansという真菌と言われるカビのの一種です。水虫の原因の白癬菌も真菌です。これは、一般の抗生物質では除菌することができない上、逆に他の菌を殺してしまい、真菌類の異常増殖を招いてしまうのです。
カンジタは性感染症のひとつであるということも、つい誤解しがちであること。そういう可能性はないなぁと考えていたことが悪化させたひとつだったと思います。カンジタ は普通に腸内などに存在しているもので、性交渉でも感染はしますが、もともと体内にあることが多いこと、また、プールやお風呂などでも感染する可能性が高いこと。ただ、免疫力が下がっている場合などでないと発病には至らないことなど、知らないことが沢山でした。
また、性感染症で言われる膣炎の症状としてのおりものの増加があまりなかったもので疑わなかったのもありました。
おりものというと、膣から分泌されるものと思うのですが、膣から酒かす状、ヨーグルト状などといわれる分泌物の異常より、外陰部の炎症とその付近の粘膜の表面がうすくはがれるような白い粕状のものが沢山でて、それをおりものというのか?なんてこと考えていました。ただ、悪化する中、もうこれは病院にいかなくてはいけない事態だろうと考える一方で、やはり通院のめんどくささ、恥ずかしさ、あといままでの生理時のかぶれの様子を考えると自然治癒するのでは?と、ついつい考えたわけです。
ステロイドと抗生物質の副作用。そして治療薬。
ステロイド配合の抗生物質軟膏を塗り始めて、なんかよくなるどころか悪化しているような気がしてきて中止しました。あの日から早くも3週間近くがたとうとしていました。ステロイド軟膏を使用する前は、少しづつでも症状はよくなっていたのが、悪化したこと、不安いっぱい。
このあたりで、とにかく情報集めを始めました。”局部 かゆみ 炎症”などを検索ワードにして、探すうちにやはり行き着くところはカンジタの文字でした。また、おむつかぶれなども、症状が重い場合はカンジタ皮膚炎であること、それに気がつかず抗生物質での治療をしていると悪化することが判明。そして、市販薬の紹介にいきつきました。トリコマイシンという薬で、軟膏と膣にいれるものとありました。ん、これだ、これを買ってみようと思ったところ、なんと製造中止の情報が。 しかし次の日薬局で軟膏をいっこいっこ見ているうちに、カンジタ治療用との市販薬を発見。クロマイ-N軟膏を入手。あと、アトピー皮膚炎の治療で、とにかくかゆみを抑えるためには、ひっかいた傷に感染するブドウ球菌などを殺菌するために、イソジンで消毒、そのあと洗い流し軟膏を塗るというものを発見。掻き傷で悪化していたので、それをすることにしました。
イソジンでの除菌。
クロマイ軟膏。
100円ショップでちいさなアトマイザーを購入。その中にイソジンを5倍に薄めていれて使用しました。外陰部をスプレーして3分放置、そのあとシャワーで完全にすすぎます。これをすると、とにかくかゆみがおさまり快適です。そのあとタオルで湿気を完全にとったあと、クロマイ軟膏をつけました。嘘のように症状はどんどん治まり、まずかゆみで耐えられないことがなくなり、三日ほどで結果掻き傷はなくなりました。今現在、少し刺激の強いかゆみを瞬間感じたりする程度まで回復しました。酒かす状の皮膚のはげたようなものも、ほとんどでなくなりました。
まとめ(かな?)

一日数回、シャワーで石鹸を使わずに洗浄。その際、アトマイザーでのイソジンのスプレー、洗浄。その後クロマイ-N軟膏をつける。
とりあえず、これを続けてみようと考えています。
クロマイには膣にいれるタイプのものもあるようです。様子をみて使用してみるのもいいかもしれないと考えています。
あと、なにより!プールにいったら、帰ったらすぐシャワーを浴びて洗うこと。これですね。ほんと。反省です。
粘膜の病気ということで、ビタミンBをと、ちょこらBBを毎日飲んでいました。
あと、なぜか毎日ヨーグルトを食べていたのですが、あとになってヨーグルトが真菌の繁殖を抑えるのに効果的であると判明。体が求めていたのか?
早くなおして、またプールに行きたいです。3週間我慢してます。

そして。なによりですが。
ただ、やはり。病院にいくのがいいのかもしれませんよね。

帰ってきたカンジタ騒動記 続編
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