** expiration date 2
そして。 ある日、未来を考えた。
恐怖の塊は、自分の中にこそあることを感じ、そして、どうせ恐怖におびえるなら、未来に起こるだろう恐怖におびえたほうが楽しそうだと思った。
なんとなく。アナコンダに飲み込まれて死ぬのは、楽しそうじゃないかと。
過去という暗闇に閉じこもってるのは、暗闇を死守しているのは、自分。
抑え込んでいた感情、コントロールできないままに今を感じ焦っていた行為、そんなものが実感出来てきて、ある日なんとなく頭の中の霧が晴れた感覚があった。
未来に何があるのか。そんなのはわからない。わからないものに恐怖するのは、過去の経験で想像しようとするからだ。ほら、何があるのかわからない、それってば、わくわくすることじゃなかったか?
過去に恐怖して時間の流れに逆らって閉じこもっていてもしょうがない
。嫌なことも、恥ずかしいことも、後悔したことも、苦悩したことも、逃げちゃえばいい。しがらみよ、さようなら。
っていうことにした。
したいこと、浮かべば、してみることにする。
逃げたいものからは、とことん逃げる。
アレルギー過敏みたいなもんじゃないかなと思った。ひどい状態のときは、なにもかもに反応してしまう。だからこそ、無菌状態こそを死守して、体力をつけること。全てはそこからじゃないかなーと。体力さえ付けば、アレルゲンも特定できてくる。それから考えたらいいんじゃないかなって。
そんな感じで、初めて、病識と養生することに覚悟が出来た。 |
|